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【開催報告】豊かさはどこへ向かうのか?

第4回鹿児島哲学カフェ
日時:2011年8月19日(金)19:30~21:00
会場:PRONTO 鹿児島中央駅西口店(鹿児島県鹿児島市武1丁目1−2)
テーマ:豊かさはどこへ向かうのか?
参加者数:14名

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早いもので今回で4回目。夜開催では一番多い14名の方にご参加いただきました。14名中、初参加が5名。男女比10:4。幅広い年齢層、職種の方にお集まりいただきました。

「豊かさはどこへ向かうのか」というテーマで、90分間議論を行いました。議論の全てをここでご紹介するのは難しいので、簡単に。

序盤
・豊かさの指標が物質的なものではなくなってきた
・ずっと高価なものを追い求めていたが、そこには空虚しかなかった
・バブル後、失なわれた10年を経て、近年人と繋がらなきゃという風潮が出てきた。失われたもの以上のものが生まれたか・・・
・足りてないものが足りるようになることが豊かになるということ
・豊かさとは自分の時間
・物質的、経済的豊かさを経験してきたがそこにはいつも不安があった。今は贅沢な生活はしていないものの心は豊か
・将来が読めているかということが豊かということ
・以前、百貨店で傘を買い15年使った。今はそんなに長く使える傘が見つからない。
・便利になるにつれ、何でも買い換えるほうが安くなり、修理して使うということがなくなった。
・本人たちのゴールに到達できれば豊か
・最近の若者は車もいらない、給料もそこそこで良い、昇進もしたくないというがそれは果たして豊かなのか

中盤
・どうやったら傘を15年も使えるのか?⇒そのころの高いものは長く使え、それだけの価値があった。最近は薄利多売の大量消費で、そういった良いものを多くの人が求めなくなっている
・仏教の本読んだりして、コーヒーが飲めたら幸せ、布団で寝れたら幸せと思っていたらだんだん欲がなくなってくる。そして、向上心もなくなってくる。これは豊かなんだろうか?
・最低限のものがないと豊かさは感じない。ゲゲゲの女房がブレークしたのは最低限の生活の中でやりくりして幸せな生活を送るという部分に共感したから。

終盤
・若者がぜいたくを求めなくなったのは頑張った先のビジョンが見えないから
・職場の上の人が夢を持っていない、キラキラしていない、下を認めない。それでは未来は明るくない
・昔は兄弟がたくさんいたから、家を出され自分の力で生活しなきゃいけなかった。最近はフリーターでも実家で生活できる
・人とのつながりを求めていくことで豊かさが得られる?
・幸せと豊かさの関係は?比例するときもあれば反比例するときもある

以上、まとめるのが下手で申し訳ないですがこんなところでしょうか。できるだけ参加者全員が満足できるように心がけてはおりますが、15人で90分ということで単純計算6分/1人ですので話し足りないって方もいらっしゃると思います。また、今回人数とレイアウトの問題で議論がしづらかった部分についても申し訳なく思っております。

本当に、進行にしても運営にしても毎回新たな発見ばかりですが、参加者の皆さんのお陰でとても素敵な空間になっているのではないかと嬉しく思ってます。アンケートにも「どなたが初参加かわからないくらい議論が盛り上がった」と書いていただき、もっと長い時間やりたいなと思った今日この頃でした。

次回は9月16日(金)。詳細は近日中にご案内いたします。今回、定員に達しましたので、ご予約はお早めに。また、10月には人数増やしての昼開催も予定しております。そちらも是非ご参加くださいませ。

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こちらから参加者の感想がお読みいただけます。

鹿児島古稀日記
「A0396 第4回鹿児島哲学カフェ(鹿児島中央駅西口にて)」https://blog.livedoor.jp/kouyama2012-002/archives/51892618.html

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