【開催報告】第33回「幸福であることは我々次第なのか?」
【第33回(通常開催) 鹿児島哲学カフェ】
日時:2014年7月19日(土)19:00~20:30
人数:13名(男性5名,女性8名,初参加1名)
場所:タリーズコーヒー鹿児島中町店
テーマ:幸福であることは我々次第なのか?
今年度は2ヶ月ごとに開催。真夏の夜の哲学カフェとなりました。
今回はアットホームな会場ということで、少人数で締め切らせていただきました。
お題は2010年のフランスのバカロレアより、「幸福であることは我々次第なのか?(Dépend-il de nous d’être heureux?)」。
※バカロレア→日本での、センター試験のような位置づけですね。
まずは問題の解釈から。バカロレアの問題であるものの、ここはあくまで哲学カフェですので、切り口は幾つも存在します。この日は「個人が、幸せであるのは、個人の責任となるのか?」という角度で始まりました。
幸せ・・・幸福「感」、判断基準、比較(その有無も含め)、個人・社会、実証としての脳波やホルモン分泌の話。
個人の幸せ、社会の幸せ、社会に生きる個人としての幸せ。
時代により個別性は異なりますが、その普遍性の地平を探す時間でもあったように思います。
個人的には、みなさんの対話を聞きながら、こんなことを思っていました。
わたしたちは日々いろんなことに影響を受けながら暮らしています。誰かと交わす会話や触れ合い、読む本、聞く音楽、出来事、取り組む仕事、暮らす場所、食べるもの、飲むもの、などなど。
しかしわたしたちは、外部から影響を受けるだけの存在でしかないのでしょうか?
では幸せは、受動的なものでしかないのでしょうか?
さまざまな外部要因から切り離してみたところに在るはずの「わたし」は幸せではないのでしょうか?
古今、「幸福」は哲学にとっても最大のテーマのひとつ。
幸福という言葉が存在するからそれについて考える。単に言葉の存在に振り回されているのでは?という意見もありましたが、ご尤もであるとも思います。
それにしても、あらためて「良い問い」の力を感じた時間でした。
バカロレアの問題は、またテーマとして取り上げていきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに!
次回は9月の開催予定です。またみなさんにお会いできますこと、楽しみにしています。
愉しい夏をお過ごしください!
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