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【開催報告】第49回「コトバは人の性格を変えるのか」

第49回「コトバは人の性格を変えるのか」
日時:2023年6月16日(金) 19:30~21:00
会場:タリーズコーヒー鹿児島中町店
参加者:9名(男性6名、女性3名、初参加者1名)

 

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みなさま、通常開催49回目「コトバは人の性格を変えるのか」へのご参加、ありがとうございました。

いや~~~、たいへんお久しぶり!!!の開催となりまして、みなさん同窓会のような雰囲気でいらしてくださいました。
振り返ると鹿児島哲学カフェのスタート時、20代だった我々ももう40代。今年で13年目に入ります。
その間、私の県外への転居やコロナ禍をはさみ、前回の開催からは3年3ヶ月ぶり。
やはり、直接会って、みんなで対話しながら考えられるって、いいですね!!おかげさまで余韻をあじわう幸せな帰り道でした。

今回のテーマは、noseさんの疑問から。ソースはこちらの記事から。
対話は「コトバ」についての考察から進んでいきました。

外国語での会議は日本語での会議より早く終わるのだそうです。
それは性格が変わるからなのでしょうか?
では、鹿児島弁では?他の方言では?標準語では? あるいはどう使い分けているのか?
場に応じて使い分けているのなら、コトバを発する前の段階で、どのコトバを発するという判断は済んでいるのでは?その判断とは?
他人はコトバなどの印象でしか、他人を判断するのはむずかしいけれど、表面に出てくるコトバはその人のごく一部にすぎませんね。

またある方は、とある企業の新人研修でわたくし、という一人称を使うように教えられたそう。わたくしというコトバで始めると感情のコントロールがしやすくなるのだそう(確かにそうかも)。
しかしある方は逆に、ビジネスでやや怒りを表現したい時に「”わたくしは“こう思うのですが」と強調するんですよ、との事で、その場は大笑いに。

そこから手話の話にも。
美しい手話、歌うような手話からはじつに「伝わる」。アーティストのライブでの、熟練者による手話通訳ライブは極上なのだそう。手話ですばらしく伝わる音楽の世界と、会場の振動こそライブだ!と。
またある方は、台風前には必ず手話ニュースでの台風情報を見るのだそうで、それでどの程度危険なのかがひじょうによく理解できるんです、と。

コトバとは、当然ですが、口から発せられるのみならず。
舞踊もそうだし、あらゆるモノ/コトから伝わってくるものがあります。
伝わるとは、何がどうなれば伝わったことになるのだろう、と最近考えていた身としては非常に興味深いものがありました。

終盤に来て、ある方がChatGPTに今日のテーマを問うてみました。
なんとも絶妙な回答が上がってきて、そのそつのなさに、また大笑い。
さまざまな角度や切り口から「コトバ」について対話した、愉しい時間となりました。

ここに書けること、書けないこと、沢山の対話がありました。

いぶすき哲学カフェのMさんが、かつて初めて哲学カフェに参加された時の感想として、こんなことを仰っておられました。
「参加者はだれとも面識がなく、だれも自分のことを知らない。その人のバックグラウンドがまったく分からない状態での対話。これがもう、たまらなく快感で。(笑) 何というか、思考だけがその場に存在しているという感じ。初めての経験で、ハマってしまった」。

そこに存在しているのだけど、所属や出自などはいっさい関係なく、ただ「そのひと」の紡ぐ、コトバとして発せられる・発せられない、コトバ。
それがいいと思って私達もずっと続けていますが、そんな話があるか!というご意見の方もいらっしゃいます。
また、いつもnoseくんの言う、「もやもやを持ち帰ってください」。これも参加者の方はおおむね喜んでくださいますが、答えを出さずもやもやしたまま終わるなんて話があるか!という方もいらっしゃいます。
それがまた、面白いなと思うのです。

そして哲学カフェなんて言うと、さぞコトバで対話をするのだろうと思われがちですが、じつは口から発するコトバでない、コトバにならない対話も尊重できたらと、いつも願っています。
なぜなら、沈黙のあとにふっと出てくる、真実のコトバは饒舌ではないことが多いからです。

時の刻まれるデジタルの現代、時間を忘れて他人のコトバにひたすら真摯に耳を傾ける、という状況は、意図的につくりださねばなかなか生まれにくいかもしれません。
だからこそ、ほんの少しだけ足を止めて、時間を止めて、たゆたうコトバに耳を傾け、愉しむ…そんな場を大切にしつづけたい。

私達にとっても、初心をあらためて感じさせてもらった、素敵な時間となりました。

これから、季刊(笑)とはいきませんが、年2回開催くらいのゆるいペースで行けたらいいな、と思っております(行けますように!)。
またお目にかかれる日を、心待ちにしております。

 

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