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【感想】配慮は必要か? その1

【1.もりさま】
満足度:満足

発言のしやすさ:しやすかった

きっかけ:あるコンサートの感想をネット検索していた折,能瀬さんのブログに行き当たりました。

自由記載:
 一見(一聴)耳当たりのいいことば「配慮」が,何とも捉えがたい広がりをもっていることを再確認した一時間半でした。特に,「日本はビジネス上の配慮は行き届いているが,日常生活で(特に知らない人に対しては)配慮に欠けている。外国はその逆。」という意見は興味深かったです。(「大丈夫か,日本人のコミュ力?」という危機感も・・・。)
 もっと時間があれば,その諸相の腑分けも含めもっと深く分析することもできるのでしょうが,それは参加者それぞれの課題かもしれません。限られた時間の中では思い至らないことも多く,能瀬さんの「心のないものにも配慮は可能か」というご指摘は「人間の思い描く『他者』とは何か」を示唆するものであったのでは,と帰る道すがらにふと思い至りました。その方面への展開も面白かっただろうと少しく残念でしたが,そのもどかしさも含めて哲学カフェなのでしょう。
 ともあれ,耳当たりのよい言葉には,えてして何とも言いがたい違和感やもやもやがつきまといます。「配慮」と言えば,それは取りあえず「よいこと」として受け取らねばならない前提でわたしたちは暮らしています。しかしながら,「配慮」がまとう一筋縄でいかない諸々を安易な言葉に押し込めず,もやもやさせたままためつすがめつ考え続けることが大切なはず。そんなことを,じんわりと感じたイベントでした。

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