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【開催報告】おもてなし~哲学カフェ in 指宿~

こんにちは。sameshimaです。今回、いつもご参加いただいている宮崎さんから指宿開催のご提案をいただき指宿図書館にて開催してまいりました。ということで、せっかくなので開催報告も宮崎さんにお願いしました。

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【第31回鹿児島哲学カフェ】

日時:1月25日(土)18:00~
人数:17名(男性11名,女性6名,初参加6名)
場所:指宿市立図書館
テーマ:お・も・て・な・し

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皆さんこんにちは。
いつも哲学カフェでお世話になっている宮崎です。
今回は私の地元・指宿での開催ということで、僭越ながら開催報告を書かせていただくことになりました。
sameshimaさんに「書いてください♪」と言われて、思わずムンクの叫びになってしまうほどひったまがったんですが(笑)、何とか書き上げたいと思います。

指宿開催ということで近隣の方のみの参加かと思いきや、遠方から電車やフェリーで来られた方、中には県境を越えて来られた方もいて、驚きつつもたいへん嬉しく思いました。ありがとうございました。
普段もてなす側になることの多い指宿の人と、そうではない市外の方が集まることでより深い対話になるのでは?と期待が膨らみました。

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まずは「おもてなしされたと思う時」という問いからスタート。

・今日のこの哲学カフェでお茶やコーヒーをいれてもらったこと
・転勤してその土地の方が大事にしてくれた
・人の家に行ったときに感じた
・大切にしてもらってると感じたとき
・飲食店などで、あまりかまわずにほっといてくれたとき(居心地の良い空間を作ってくれた)

ここで「サービスとおもてなしは違うのか?」という質問が。
それに対して出された意見をまとめると

・サービス=「してあげる」という上から目線。意外性がないetc
・おもてなし=相手を敬うのがおもてなし。意外性がある。そこに「愛」があるetc

この二つ、似て非なるものなのかもしれません。

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ところで「もてなされるのは嬉しいのだろうか?」という問いが出ました。
もてなす人による、もてなして喜ぶかは人それぞれ、やりすぎると逆効果と、「質」に関する話題へ。

・いぶたま(JRの列車)への旗や手を振るおもてなしや、駅の玄関などで太鼓でのお出迎えなどは人によっては嫌かもしれない。

ということは、伝わらないと意味がない、過剰なおもてなしはよくない(程度を考える)、また一方で、相手や状況によっては儀礼的でもよいのでは?と、様々な角度から意見が飛び交いました。

ここでこんな意見が。
・おもてなしとは対等な相手に使うこと
対等・・キーワードっぽいですね、メモしておきましょう(笑)

そもそも「おもてなし」ってどういう意味なんでしょう?どうやら平安時代にはこの言葉があったようです。
・ものを以って成し遂げる、心を以って成し遂げる、だそうです。

英語には当てはまる語はないらしい。ということは、日本独自のもの?
だからあのクリステルさんも日本語で「お・も・て・な・し」と言ったのかもしれません。

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では、どういう時にもてなすのか?なぜするのか?
・特別な時にだけするもの
・利害があってはならない
・観光地特有の客商売で使われているのでは?
・お金のためもあると思う。リピーターになってもらってまたお金を落としてほしいという。。。
ちょっと手ごわい「お金」が登場。やりとりも熱をおびてきます。

・たとえお金のためでも、嬉しいとか楽しいなどの気持ちにさせるのが「おもてなし」。
・子供もおもてなしに触れることによって学ぶことがある。相手が喜ぶことをすることによって自分も嬉しくなる→いじめの逆と言えるから。
・もてなされる方も「下心があるのでは」と思うのはよくない。

そしてこんな意見も。
・近所付き合いが減り人間関係が希薄になった今、「おもてなし」を時代が求めているのかもしれない。
そして相手と対等の関係であること。(茶道の一期一会の話がここで出ました)
目線を同じくし、相手のことを思い自分のできる精いっぱいのことをする。そうすればおのずと相手に伝わるものなのかもしれません。

最後に、おもてなしのスタートは惻隠の情なのでは?との意見が出て2時間の哲学カフェが終了しました。

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さて、私個人としての感想なのですが、サービスとおもてなしの違いから見えてきたものがありました。それは、
サービスは相手の『ために』するもの=自分本位
おもてなしは相手を『思って』するもの=相手本位
と、こんなふうに感じました。

自分本位だと、「~してあげる」という上から目線になりうるし、独りよがりに陥りやすいのではないか?
だけど相手本位だと、いろんなことを考えるだろうし、相手のことを深く知りたいという気持ちも出てくる。そうすると自然に相手と同じ目線になるような気がします。
上からでもなく、かといってこちらがへりくだりすぎることもなく、対等の関係を築く。その対等さが心地よい空間を作るのかもしれません。

参加された皆さんはどう思われたのでしょうか。きっといまだにもやもやしてることでしょう。(^^;)
でも、もやもやしつつも笑顔で帰られたので、もてなした側(?)としては嬉しく思います。
またいつか皆さんともやもやしたいです。
最後に
今回、会場を提供してくださった指宿図書館の下吹越館長に心より御礼申し上げます。ありがとうございました!

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以下、sameshima

ハーブ園を経営されている宮崎さんが淹れてくださる美味しいハーブティーと、香ばしいコーヒーの香りに包まれた、とても素敵な時間でした。普段、場を設ける側の私とnoseさんも「おもてなし」されている気持ちになり、指宿って素敵なところだな・・・という印象に終始したカフェでした。

「やりたい」という声を上げてくださる方がいて、「やりましょう」と言えること。心をこめて受け入れてくださり、気持ちよく場を設けられること。
鹿児島哲学カフェは、本当に恵まれていますね。
今回は初めての開催地でもあり、「哲学カフェ」をご存じない方もたくさん参加してくださいました。20代から70代まで、幅広い世代が「もてなす」という心深い行為について語り合う時間となりました。

個人的に心に入ってきたキーワードは、「対等」、「相手への敬意」でした。
「おもてなし」には個々の流儀があります。また状況によっても異なります。明文化されるものでもないでしょう。だから他者の流儀を否定するのではなく、その心に目を向けて認める、という心ばせが必要な気がします。それが「対等」に繋がるようにも思いました。

「おもてなし」について語り合うことは、他者とどう向き合うか、という視点の交換でもあります。そうであれば、世代によって心ざまが異なるのは致し方ないこと。通ってきた時代も違えば、年輪も違う。だからこの言葉で語り合うことは、お互いの心に「認め合う」という敬意を育てる可能性があると感じました。

 

最後になりましたが、指宿図書館の下吹越館長、大変お世話になりました。
図書館という知のプラットフォームでの哲学カフェは豊かな時間であるとともに、今後への示唆をいただいたように思います。本当にありがとうございました。

そして宮崎さん、「おもてなし」心に溢れた指宿での哲学カフェ、幸せな時間をありがとうございました。宮崎さんをはじめ、心豊かな人々に支えられていることに、あらためて感謝いたします。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!

 

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ハーブティ、美味しかったです。

 

指宿図書館のスタッフブログで紹介していただきました!

てくてくライブラリアン: 鹿児島哲学Caf’e IN いぶすきのこと
https://soramameibusuki.blog.ocn.ne.jp/librarian/2014/01/cafein_eb58.html



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