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【感想】空気は読まなきゃいけないの? その1

【1.匿名希望さま】

「空気」ときたら、山本七平『空気の研究』が鉄板?
前回「恥ずかしさ」での話題から、鴻上尚史『空気と世間』あたり?
ありきたりの予想は大きくはずれました。
不特定の参加者、その場の「空気」で会話は思わぬ方向へ。
それが「てつがくカフェ」の醍醐味なのですね。

「空気は読まなきゃいけないの」
お題から俎上に上った、少し前の流行語・KY。
少なからぬ参加者の方が「空気を読む」ことを前提とし、善とし、強要される社会に息苦しさを感じているように思いました。
私もまた、意識的にせよ、無意識にせよ、無言の同調圧力に抗って、和を乱し、KYしてしまっては自己嫌悪を感じてきました。

でも、今回、途中から考え始めました。
「空気」は本来「読む」ものではなく、「呼吸する」もの。呼吸をしなければ生きてはいけない。
生物にとっての空気と同様、社会的存在にとっての「空気」も要・不要を超えた、ある意味インフラやライフラインに近い要素を含んでいるのではないか。
「読む」「読まない」で白黒、善悪、快不快を問うことは可能なのかしら、と。

息苦しいと感じる時、
「自分もまた、その息苦しさを生み出している空気の一部である」
という認識が絶対的に欠けているなぁ、とも。

であれば、「過呼吸」を嘆いていても、何も変わらない。
悪い意味ではない「グレー・ゾーン」「ゆらぎ」の存在を容認する「空気」の中で、新しいゲームのルールでプレイしようとしなくては。

さりとて、私はパーソナルな努力だけで意識変化を図るのはとても難しい。

個人、ドメスティク空間、準パブリック、コミュニティ、社会・・・
それぞれを取り巻く「空気」が完全に分断されることはないはず。風はどこから吹いてもいい。その風が「空気」を動かしてくれる。
大きくもなく、小さくもない、コミュニティに期待しています。
特に、デジタル・ネイティブが同時多発的に生み出す新しい人間関係、コミュニティ空間。
そこには、強度の均一性は存在しない、完全に分かり合えることはない。全会一致はありえない。
心地よい「阿吽の呼吸」「以心伝心」も封じられている。
何かしらの意識を共有して集ったにせよ、まず『わかりあえないことから』スタートする。
そんな「場」が数多く生まれれば、風が吹き始めるのではないかしら。

具体的、物理的な経験は心のあり様をいつの間にか変えてくれます。
「てつがくカフェ」での会話も貴重な経験です。
深呼吸するように、新しい「空気」を吸収させていただきました。
ありがとうございました。



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