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【開催報告・感想】嘘も方便?~嘘をついてはいけないのか その4

【感想4 匿名希望さま】
嘘の反対は「本当」? 嘘でなければ本当のことなのか。事実、真実、真・誠なのか。
では、「本当」の反対は?
偽り、間違い、虚 = フィクション・物語、ごまかし、おべっか、お世辞・・・
既に起こってしまった何かを、後付けで否定する = ごまかす
本当だと思っていたことが本当ではなかったこと = 間違い
これはウソ?
純度100%の嘘であるはずのフィクションも、作品という形になればある種の真実を表す。むしろ表現し難い真実を写し出すために物語がある。
本音と建前。では、建前はウソと言えるのか。
嘘から連想する言葉はたくさんあるけれど、周辺をぐるぐる回るだけで、嘘自体には近づけない。

最初に嘘の定義をめぐり、言葉の周辺を探った時点で、
嘘をそれ自体単独で考えることは難しいと気づかされました。

嘘は“つく”もの。“つく”相手がいる。それが自分であれ、他者であれ、対象が存在しなければ嘘も存在しない。
嘘は道具。
嘘自体に善悪があるわけではなく、使用目的、両者の関係性、状況によって、善にもなれば悪にもなる。
「己を利するために相手をだます」嘘 と 「相手を思いやって己の言動を偽る」嘘。
どちらも嘘ですが、そこには雲泥の差がありそうです。

人間関係を円滑にするための潤滑油、処世術、エイプリル・フール・・・途切れなく弾む会話を聞きながら、考え続けました。
自分が嘘をつく立場で考えると、善かれと思ってつく嘘には、つい寛容な感情を抱いてしまう。
しかし、同じ「善い嘘」であっても、逆の立場を想定した途端、マイナスの感情が生まれてしまうのは何故だろう。
たとえば余命宣告。身近な誰かには「嘘」をつくかもしれないけれど、自分には「事実」を告げてほしいと云う意見が多い。
子供はほめて育てたい。でも、自分に向けられるお世辞は素直に受け取れない。
どんな目的であっても、「だまされたくない」「軽んじられたくない」と心は鎧を固くしてしまう。

ある方の言葉が心に残りました。
「人は事実自体を信じているのではなく、事実を表した人、物語を信じている。自分が信じている人は真実を話すはずだと信じている」
さらに言うと、「信じている人には真実を話してほしいと願っている」。
だから「信じている人の嘘は真実にもなり得る」。
価値観は百人百様。関係性も千差万別。
たとえ自分の価値観に添わなくても、「やさしい嘘」「哀しい嘘」に素直にだまされる、だまされたふりができる関係。
そんな関係性が持てたら、「嘘も方便」に異を唱えることはなくなるのかもしれません。
それこそフィクションにすぎないかもしれませんが。

ふくよかに充実した時間をありがとうございました。



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