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“てつがく”って?

こんにちは。みなさん、はじめまして。

鹿児島哲学カフェのsameshimaと申します。
相棒のnoseさんと2月にキックオフミーティングを行ってから早1ヶ月。
着々と我々の中でも構想がまとまり、わくわくしているところです。

さて、みなさま。
なぜ、今、哲学なのか?
とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんので、
簡単に、わたしと哲学とのかかわりについて書いてみようと思います。

・   ・   ・

はっきり言って、よいでしょうか。

私にとってこの漢字で書く“哲学”というやつは、天敵です。笑

いやいや、かりにも哲学カフェをはじめようという人間だろう。
しれっとそういうことを言うなんて!
とお叱りを受けるやもしれませんが。
だからこそ、始めようと思ったのです。哲学カフェを。

まあ、ちょっと過激に申しましたが。
要は、言ってみれば“哲学”というのは私にとって
「気難しくてクレバーな元カレ」みたいなものです。

長らく一緒に過ごした時間。
面白かったわね。
あなたのおかげでいろんなこと、知れたわ。世界も広がった。
でもね、、、
ほんとはちょっと窮屈だったの。あなたといて。

ガーン!

みたいな。笑

まあ、それはさておき。
高校時代まで根っからの文学少女だった私が、
世界に対する新たな見方を身に付けたくて、飛び込んでみた“哲学”の世界。
その深遠な叡智の世界はたしかに面白かった。
しかしながら、
「現代において、哲学の構想力はいかにして現実に波及するのか」という素朴な疑問。
これには解の出ないままでした。

と、わかったようなわからないようなことを書いてしまいましたが。
要は「“哲学”は私たちにどう役に立ってくれるの?」ということですね。

結論から言うと、役に立つどころではなかったのですよね。
だてに紀元前600年からあるわけではありません。
今ある学問はその殆どが哲学から派生したもの。
豊かなその思想が今日の世界の底流にあると言って過言ではありません。
究極のClassics、といえばわかりやすいでしょうか。

ですが今回私たちがやりたいのは、決して漢字の“哲学”ではありません。
哲学用語、思想、ご用意無用!
「今、ここ」に生きる私たちひとりひとりの持つ「ことば」を使って、
普段疑問に思っていることを考えてみる。
それが、哲学の原義、Philo-Sophia(知を愛する)。
まさに“哲学”の原点、
“てつがく”する、ということです。

・   ・   ・

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」と書いた紀貫之。
彼は男性でありながら、当時女性しか使用していなかったかな文字を用い、
『土佐日記』を書き上げました。
私がやりたいのはそういうことなのかな、と思います。
難しいとされる“哲学”を、より身近なことばで語り合う。
それが、私にとっての“てつがく”なのです。

“てつがく”する時間で、日々の生活の底が少し深くなります。
最近よく言われるダイバーシティ。多様性。
この言葉が本来持つ意味の理解は、
その少し深くなった部分が受け持つのかもしれません。

コーヒー片手に、昼間から誰かと“てつがく”するという贅沢な時間。
それはきっと、あなたの人生を少しだけ深くしてくれます。
そしてその深くなった部分でだれかと確かに繋がって、
生きることがきっと、もっと楽しくなる。

哲学カフェは4月24日Openします。
ぜひみんなで、“てつがく”しませんか。

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