お知らせ(ブログ)

開催5日前

「人は哲学を学ぶことは決してできない。せいぜい哲学することを学びうるだけである」~Immanuel Kant~

 

皆様、こんにちは。

あと5日で第一回哲学カフェの開催となりました。我々まで合わせると、なんと現時点で17名様にご参加頂くことになり、感激しているsameshimaでございます。

さて1月のキックオフミーティングから3ヶ月。いよいよ始まるのだと感慨深いものがあります。開催が近付くにつれ、様々な方からお問い合わせを頂戴したり、メディアの方からも関心をお寄せ頂くなど、先日のnoseさんのエントリの通り、鹿児島に“てつがく”を求めておられる方が多いことに、嬉しく心強く思っているところです。

少し、話は逸れますが。

4/16(土)夜にNHKで放送された、「マイケル・サンデル 究極の選択~大震災特別講義」。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。「危険な任務は誰が担うべきか」「原子力(エネルギー)のありかたと将来」「支援の輪は世界を変えるか」「私たちはグローバルな共感を持ちえるのか」 東日本大震災を哲学的に掘り下げるためのトピックが、Boston、Beijing、Tokyoの三拠点から語り交わされました。印象的だったのはやはりTokyo。自分たちが世界から評価されている理由がわからない、という終始怪訝そうな参加者たちの表情が記憶に残っています。詳細を論じることはここではしませんが、視聴者それぞれ思うところがあった番組だったのではないでしょうか。

なぜ、この"Justice"という講義はわたしたちを惹きつけるのでしょうか。なぜ、『これからの「正義」の話をしよう』は爆発的に売れたのでしょうか。様々な角度からの解があるでしょう。その中でもあえて一つ挙げるならば、今この時代に生きる我々ひとりひとりが、強く、「確かな答え」を求めていること。この、根源的な願いが潜んでいるのではないでしょうか。

様々な問いにおける「確かな答え」が存在するのかどうか、正直なところわたしにはわかりません。ただその、「確かな答え」の可能性を、一人ではなくみんなで考えるということ。語り交わすということ。ここに私は大きな可能性を感じます。本来孤独な作業である筈の“てつがく”ですが、そこから一歩踏み出したところでそれぞれの考えが相互作用し、より深くなる。活性化する。これが皆で“てつがく”する、という一番の面白味なのではないでしょうか。それはきっと一人で出した答えよりも、価値あるものになりはしないでしょうか。

さて!

鹿児島哲学カフェ。さまざまな問いに対して、さまざまな年齢、立場、文化、歴史をお持ちの方々が、さまざまに語り交わす場になればいいなと思います。ふだん語ることのないような問いについて語り交わす刺激的な時間。参加者の一人として皆さんと共有できますこと、心より楽しみにしております。

みなさまの、それぞれの思いの中。まもなくOPENです!!

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